前回の記事で十干十二支と紫微斗数とのかかわりについて

簡単にご紹介しましたが、本日はもう少し詳しく

「十干十二支の読み解き方」について見ていきたいと思います。

十干十二支については前回「時間と空間を表す記号」とお伝えしましが、

実は十干は単なる10個の漢字の羅列ではなく、

十二支は単なる12種類の動物を表しているだけではなく、

そこには中国の陰陽五行に基づく思想が込められています。

「陰陽五行」という言葉は一度は聞いたことがあったり

なんとなく知っている人もいらっしゃると思います。

古代中国の思想・哲学で日本には5世紀ごろに伝わったと言われていますが、

医術、占術、方位術などあらゆる方面に取り入れられており、

日本のしきたりや伝統行事などは今でも陰陽五行に則って行われているものが

数多くあります。

太極から陰と陽の対立する二つの要素が生まれ →「陰陽説」

同時に万物を構成する木火土金水の五つの要素が生まれた →「五行説」

これらがひとつになったものを陰陽五行思想と呼んでいます。

 

そしてこの「陰と陽」の二つの要素、「木火土金水」の五つの要素は

十干十二支の中にも組み込まれています。

まずは十干十二支それぞれを「陰と陽」で分けてみましょう。

次のようになります。

まずは左側の十干ですが、

①甲(きの)  ②乙(きの)

③丙(ひの)  ④丁(ひの)

⑤戊(つちの) ⑥己(つちの)

⑦庚(かの)  ⑧辛(かの)

⑨壬(みずの) ⑩癸(みずの)

最後が「」で終わりますがこれは「」と「」を意味する言葉で、

奇数偶数を表していることが分かります。

 

また、「のえ」「のと」など、

頭につく「き」「ひ」「つち」「か(ね)」「みず」

木火土金水の「五行」を表しているので、五行の分類は次のようになります。

たとえば、「甲(きのえ)」も「乙(きのと)」も

同じ「木」の五行になるのですが、

甲は陽の木、乙は陰の木ですから同じ「木」であっても

その性質は異なると見るのです。

 

次に十二支と五行の関係を見てみます。

十二支と陰陽の関係は上の表に書いたとおりですが、

十干と同じく奇数偶数を表していることが分かります。

十二支とはそもそも

「植物が種から発芽して成長し実をつけてまた土に還るまでの循環」

を表しているといわれています。

ですから五行の分類においては「季節」に置き換えると

覚えやすいです。

東西南北に春夏秋冬が配置され、

季節の変わり目には「土用」が配置されます。

 

・・・木が芽吹く季節 寅・卯⇒⇒⇒

・・・灼熱・烈火のごとく暑い季節 巳・午⇒⇒⇒

・・・金属のように冷んやりした季節 申・酉⇒⇒⇒

・・・雪や氷に覆われる季節 亥・子⇒⇒⇒

そして季節の変わり目にあたる「土用」を

土用・・・万物を育む四季の移り変わり辰・未・戌・丑⇒⇒⇒

としたわけです。

※土用は「夏の土用」だけが有名ですが年に4回あります。

 

ではこうした分類に基づいて具体的に見てみましょう。

昨年2017年の年干支は丁酉(ひのととり)でしたから

丁=ひのと=の火

酉=とり=の金 となります。

では今年2018年はどうでしょう。

年干支は戊戌(つちのえいぬ)ですから、

戊=つちのえ=の土

戌=いぬ=の土 ということが分かりますよね。

今年は「陽」の気と「土」の気が強い一年になるな、

ということがこれだけでも読めるわけです。

ちなみに、

この十干十二支の組み合わせは10×12で120通りではありません。

の十干はの十二支と、

の十干はの十二支としかペアになりませんから、

全部で60通りとなります。

つまり、干と支、 干と支 の組み合わせしかないので

甲子干)+(支)、

乙丑干)+(支)、はあっても

甲丑(干)+(支)、

乙子(干)+(支)、の組み合わせは存在しないということです。

ですから60歳で還暦というのは

この60干支を一巡して生まれた干支に還ることをいうわけですね。

つまり今年2018年(戊戌)に60歳になる方は

60年前の1958年の戊戌の年に生まれた方ということです。

「生まれた干支に戻る=生まれ変わって出直す」という意味があり、

赤ちゃんが無事に育つという意味にかけて

赤いちゃんちゃんこを着るという風習が定着しました。

この風習は中国との貿易が盛んに行われた室町時代頃から

始まったとされていますが、赤い色は魔除けの意味合いもあり、

例えば鳥居の赤なども一説には羊の血を塗った結界を意味しているとも

言われています。

以前の記事でも赤い色の効果について書いてみましたが、

赤い色は開運だけでなく、魔除けに使われたりなど

幅広い意味があるんだということが分かります。

 

ずいぶん話が逸れました(笑)。

紫微斗数に戻りますが、

こんな風に紫微斗数の命盤を作成する際にも、

あなたの生まれた年の年干支は非常に重要になってきます。

命宮から父母宮までの12の宮には十干と十二支が配置されるのですが、

十二支の位置は固定されていることは前回の記事に書きました。

しかし、生まれた年の十干によって配置される十干は異なります。

十干は「寅」の宮から時計回りに配置されるのですが、

なぜ「子」ではなく「寅」なのか。

こちらの記事にも稲作との関係を書いたように

「寅」は春の始まりに当たりますから

種まきやスタートの意味合いがあるからではないかと推測できます。

 

では実際に作ってみます。

2018年は2月16日からスタートしますが、

年干支は戊戌となりますので今年生まれる人の命盤を作成すると、

十干の配置は全員同じになります。

年干がの生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

しますので、

寅の宮から時計回りに「甲、乙、丙、丁・・・」と書いていきます。

紫微斗数の宮は全部で12宮、それに対して十干は10しかありませんので

「亥」の宮まで行くと最後の2つ、つまり「子」と「丑」の宮が余ります。

ですので、子と寅、丑と卯の宮はそれぞれ同じ十干を入れることになります。

十干の配置パターンは全部で5種類です。

年干が甲と己の生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

年干が乙と庚の生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

年干が丙と辛の生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

年干が丁と壬の生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

年干が戊と癸の生まれは寅の宮に配置される十干はからスタート

すべて干からスタートしていることがわかりますね。

これは先にも言いましたが、

寅の十二支は支なので十干も干からはじまるというわけです。

ちなみに僕は子生まれなので、

「寅の宮に配置される十干はからスタート」となります。

これで命盤の中の一番ベースとなる部分、

十干と十二支のパターンが決まりました。

あとはこの12の宮に星が配置されるのです。

次回は紫微斗数で使う星について見ていきましょう。