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自分なりに検証を進めていく中で「的中率」には常にこだわってきました。

占いである以上、当たらなければ意味がない。

お客様に納得いく答えを占術で示せなければ意味がない

と常に考えていますし、今も分析や検証は続けています。

 

占い師側の「伝え方」と占われる側の「受け止め方」

これは占いの両輪みたいなものでどちらか一方が欠けても駄目だというのは、

以前も記事にしました。

「結婚は20年後ですね」占いでこんなことを言われたら?

 

「当たること」や「的中率」は当然重要ですが、

知識や技法に酔いしれて物事を当てることのみに集中し、

平気で恐怖心を煽るようなことを指摘したり、

相手への影響を全く考慮にいれていない鑑定士がいるのも事実です。

「生年月日時で見ればあなたの未来は必ず〇〇になります」

「〇〇になることは、生まれたときから決まっています!」

などといった、馬鹿げた運命論者の思考を持った鑑定士にあたってしまうと、

「伝えられた内容」にがんじがらめになってしまい、

身動きがとれなくなってしまう危険性があります。

 

先日お客様からこんなお話をお聞きしました。

紫微斗数などの命術と呼ばれる占いには「出生時刻」が必要になります。

ですから、お客様は事前に母子手帳で「出生時刻」を確認して

鑑定に臨まれたそうなのですが

どうもその鑑定士が伝える鑑定内容と

実際のお客様の現状が全く合っていなかったらしいのです。

疑問に思いつつ、話を聞いていたそうなのですが、

極めつけは、

「母子手帳の時刻で見ると、絶対に男の子が生まれていないとおかしい!」

と言い出し、(実際には女の子3人に恵まれています)

その鑑定士は自分が信じ込んでいる学術(?)だか理論だかを

否定することが出来ないようで

なんと、「あなたの出生時刻はこの時間に間違いない」

占い師の都合で勝手に生まれた時間を変えてしまい、

その時刻で鑑定結果を伝えられたというのです。

嘘のような話ですが、これは実際にあった話ですよ。

 

ちなみに母子手帳に書かれている時刻は

切り替わる境目の時間帯ではありませんでした。

かりにその割り出した時刻が「正しい」という前提であったとしても

お客様本人にとって「当たっている」わけでもなく、

結局、何から何まで納得されていない状態で僕の鑑定に来られました。

(納得されていないことが不幸中の幸いかもしれませんね。

信じ込んでいたら、とても厄介なことですから)

他にもこの鑑定士から言われたことなどは

お客様のプライベートなことですのでここには書けませんが、

このケースを聞く限り、

鑑定士本人が自分の信じ込んでいる学術(?)を妄信してしまっているが故に

目の前のお客様のことなど微塵も考えていませんし、

ここまでくると、鑑定士の保身のためのエゴそのものです。

お客様本人を見ているわけでもなければ、

お客様に与える影響など全く考慮していないのですから。

 

本来であれば占い師の仕事は、

お客様にとってより良い未来が描けるアドバイスをお伝えし、

気分良くお帰り頂くことだと思いますが、

「流派」「奥義」「秘伝」などといった昔ながらの

技法に憑りつかれているような鑑定士は東洋占術業界には多いです。

占いの技法が「絶対」であり、「100%」だと信じてしまっているから、

「出生時刻」が食い違うことを認めたくない。

だったら「出生時刻」のほうを自分の理論に合わせて変えてしまおう

いうのですから、もう無茶苦茶です。

 

「当てること」だけが目的になってしまうと視野が狭くなりますから

危険性もそれくらい大きくなることは気を付けていないといけません。

とくに吉凶の判断が鋭く分かれる東洋占星術は宿命論的な思想が入りやすく、

「当たる技法」「的中率」だけに目がくらんでしまうと

他人だけでなく、自分をも傷つけてしまうことがあります。

例えるなら「刀」が「技法」で、

それを入れる「鞘」が「愛情」みたいな関係だと思います。

的中率や鮮やかな読み解きといった「鋭さ」や「切れ味」は必要ですが、

同時に愛情のある解釈や伝え方を持ち合わせていない鑑定士のアドバイスは

お客様を「傷つけ」、がんじがらめにしてしまいます。

それに鑑定士本人も「鞘」を持っていないと自分の指まで切ってしまいますから。