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先週末は天気が良かったので井の頭公園を妻と散歩していたのですが、

木と木の間をよく見てみると、そこには巨大な蜘蛛の巣が。

よく見るとあっちにもこっちにも大きな蜘蛛の巣がありました。

普段は気にしたこともなかったですし、

週末ということもあって公園内には人がたくさんいましたが、

蜘蛛の巣に興味を示し、

立ち止まってじっと眺めていたのは僕たちだけだったと思います(笑)。

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普段の生活の中では、こんなに大きな蜘蛛の巣を見ることは滅多にありませんが

井の頭公園は自然が豊かなので、木の木の間にはよく蜘蛛の巣が張っています。

それを見た妻が「蜘蛛の巣ってよく見るとアートだね」と言ったので、

僕も思わず立ち止まって見てしまいました。

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たしかに、こういう風景で蜘蛛の巣を眺めると、

普段みるイメージとは随分と違った印象を受けることに気づきます。

そもそも蜘蛛の巣に良いも悪いもありません。

蜘蛛の巣を「アート」としてとらえるか

それとも「気持ち悪い」ととらえるか?

同じものを見ていても、感性によって感じ方は人それぞれですし、

見ている風景や場所によっても違ってくるものだと思います。

家の中だと「邪魔だし汚いから」という理由で

取りはらってしまうのは仕方がないと思いますが、

一生懸命つくりあげた蜘蛛の巣を、人の勝手な判断基準で邪魔もの扱いしているだけ。

でも自然の中でみる蜘蛛の巣をわざわざ「取り除きたい」と考える人は

少ないと思います。

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僕は昆虫は好きで、小学生の頃はカブトムシをよく捕まえに行きましたし

卵から成虫になるまでの記録を絵日記に書いたりもしていました。

虫が苦手な人もいるのは仕方がありませんが、

たった一匹の蜘蛛が

あの大きな螺旋状の網目を作り上げていると思うと凄い事だと思いませんか?

自然が作りだすものは一つとして同じ風景はないので

どの蜘蛛の巣もたった一つだけの作品であり「アート」そのものです。

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人工の建物に囲まれて生活していると、

こういう視点を持つことは少ないですが、

自然の中でみる蜘蛛の巣は純粋に綺麗だなと感じました。

蜘蛛は自分の体から糸を出し、

自分の体の大きさの何十倍もの距離に糸を張り、

自分の体の何百倍もあるような大きい巣を作り上げているんです。

最初から蜘蛛の頭の中に出来上がりのイメージがあるかのように

ただ黙々と細い糸を精密に絡み合わせ、雨や風にも吹き飛ばされない頑丈な巣を作り、

その中心で虫がひっかかるのを待っています。

大きな巣の真ん中に収まり悠々と揺れている蜘蛛の様子は

まるでハンモックに揺られているかのようでした。

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何気ない景色も視点を変えたり、

立ち止まってよく見てみると意外なことに気づかせてくれるもの。

 

よく考えてみると、人はたった一人で家を作ることは出来ませんが

設計図も道具もなしで、たった一匹で四方八方に糸を張り巡らせ

あっという間に立体的な巣を作り上げてしまうのですから、

蜘蛛は人より優秀なのかもしれませんね。

井の頭公園で蜘蛛の巣を眺めながら、ふとそんなことを考えていました。

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